上州バッカス 「日々雑感」 201512 海野 雅弘 寄稿 :
「オペラ『蝶々夫人』のスズキの殉死のこと」 

海野さん
CC重田さん

12月になりましたので、海野さんの原稿を送ります。 以下に原稿の内容について海野さんとのやり取りがありましたので、参考までに添付します。

小峯 昭さま
 添付のメモは、「蝶々夫人」のリハーサルを見学した際、ちょっとびっくりして図書館などで調べたものなので、日付は少し 前になっています。オペラは大盛況でしたね、県民会館がオペラで満席なのはほとんど初めてではないでしょうか。この メモがいうまでもなく盛況に水を差そうとするものではありません。バッカス掲載前にご意見を伺えるとうれしいです。 海野雅弘

海野さん
早速、原稿をご提案いただき、ありがとうございます。私の感想を述べます。 オペラ蝶々夫人のスズキの自害という設定への驚きから、日本の歴史的な背景を考えながら、殉死とは何かということについて掘り下げています。 とても興味深く拝読させていただきました。確かに、スズキの自害には私も驚きましたが、日本の武家社会に育った女性の矜持を表現したかったのだろうと思いました。 殉死という視点から日本の歴史を掘り下げつつ、オペラの演出の意図に至るまでを考察したこの一文は、皆さんに読んでいただく価値があると思います。 決してオペラの盛況に水を差すものではないと思いました。 昭 

小峯 昭さま
返信いただきありがとうございました。更に付け加えるなら、殉死は美しいものでも武士の矜持を表すものでもないと私は思います。 なぜなら殉死は支配層である上級武士ではなくむしろ下級武士に多かったからです。武士の本懐はやはり「お家大事」だったはずで、 「家の存続」は「個人」より優先することに違反しています。家康が殉死を認めなかったのはしごく当然のことと思うのですが。 海野雅弘

以上、よろしくお願いします。

201512 上州バッカス 「日々雑感」  

バッカス万歳! バッカス万歳!

■ このページのTOPへ戻る。 
目 次
サブコンテンツ

このスペースでアフィリエイト(affiliateは加入・提携の意味)をやっても良し、好きな本を紹介するも良し、使い方は我々次第です。
バッカスの世界を広げて下さい!!