上州バッカス 日々雑感 W 丸岡 祐一 寄稿
「 ステイホームにおける収穫(備忘録)」 

From: 小峰 昭 2021/09/14 (火) 14:22 原稿受領

丸岡さん
期限を待たずに早々と原稿をお送りいただき、感謝します。 行動制限というどちらかといえばマイナーなイメージの「ステーホーム」という状況を、丸岡さんらしくピンチをチャンスに変えて、 かねてから興味があった書籍を集中的に読破して、思索を重ねてきた結果を綴ってくれました。 筆者は「堅苦しい内容なのでスルーしても構わない」と謙遜していますが、なかなか読み応えがあって考えさせられることがたくさんありました。 仏教の歴史をひもときながら、人間にとって宗教とは何かを論じています。この概論は、時間と空間を辿りながら、仏教がどのように深化し、 変化していったかを整理しながら、読者にさまざまな思考の切り口を提供してくれています。私も読みながら、むかし柳澤桂子という生命科学者が 書いた一文で「あなたも宇宙も粒子でできていて、隔てるものはなのもない」という話を思い出しました。ハヤブサが持ち帰った石と我々が繋がっている ということを、科学的に研究する時代に、むしろそれを私は宗教的な感慨を持って受けとめています。真理は言葉や彫刻、絵画など、見えるものにすることで かえって見えなくなってゆく、といったことや、解脱と救済、自力と他力、神仏習合に見る日本の精神史など、実に興味深く拝読しました。 また皆さんとお会いできる機会ができれば、じっくりとお話を聞かせてほしいと思いました。

20211001 上州バッカス 日々雑感 W 丸岡 祐一 寄稿

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