上州バッカス 日々雑感 W 海野 雅弘 寄稿
「 粘土と塑像のこと 」 

From: 小峰 昭 2021/08/15 (日) 12:10 原稿受領

海野さん
日々雑感の執筆、ありがとうございました。事務局で保管して、9月になったら掲載していただきます。 早速,原稿を拝読させていただきました。いやいや、なかなか人知れない彫刻家の苦労がにじみ出た雑感となりました。 特に、制作作業で使う粘土と石膏の特性の違いをわきまえながら、それぞれの特性を生かしてうまく作品に仕上げてゆく、 というのは大変な作業なんだと改めて感じました。作品作りに着手した時は、こんな作品にしたいというモチーフがある かも知れませんが、粘土や石膏と戦っている間にイメージとは違ったものが出来上がってくるのでしょう。それは作者の意図の外で、 粘土や石膏という素材が作り出すミューズが舞い降りた結果なのかもしれません。思いのほか、いい感じになったりして、 それがまた作品作りの楽しみなのではないでしょうか。展覧会では漠然と鑑賞していましたが、こうした彫刻家の苦心の結果なのだ と思って観ると、また違った味を感じることができるかもしれません。「人の形はその表面だけでなく実存としてその存在を主張する」 というところは、絵を描くものとして、なんとなくですが共感できます。人は不思議ですね。顔の造作だけでなく身体の所作についても、 違和感があるとすぐに感じるものですから。なぜなんでしょうね。また、すばらしい作品を鑑賞させてください。県展を楽しみにしています。

20210901 上州バッカス 日々雑感 W  海野 雅弘 寄稿

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