上州バッカス 日々雑感 W  飯塚 俊男 寄稿
「 ― 監督業の卒業 ― 」 

From: 小峰 昭 2021/08/01 (月) 9:53 原稿受領

飯塚さん
期限に余裕をもってお送りいただき感謝します。 だいぶ前に原稿はできていたようですが、熟慮の末に心を決めて原稿を送っていただきました。 ご自分の進退について、節目となる一文です。早速拝読させていただきました。 そろそろけじめをつけねばと考える年齢ということもあるかも知れませんが、映画作りの現場が大きく変化してきていることが、 大きな要因と受け止めました。監督の言うかつての映画作りの現場が、さまざまな分野に分かれたプロが集まり、 その共同作業が映画作りそのものだったのだと思いました。技術革新によって、その共同作業がどんどん少なくなり、 果ては一人でも映画ができる時代となってきたことに、違和感を感じている様子が伝わって来ます。作業は、技術によって高度化、 効率化されてきているのだと思いますが、便利になったとのと同じ大きさの何か大事なものを失ってしまったのではないかと、思いました。 人が共同作業という場でつながり、摩擦や融合、反発などがエネルギーとなって、創造につながっていたのではないかとも、勝手に推測しました。 一人でもできるような映画作りは、カントクには、すでに絵映画作りではなくなっていたのかも知れない。 とまれ、これからは作品の資料の整理をしつつ、それでもまた撮ってみたいなあと、情熱をかきたてられて、テーマに取り組むカントクが いるかもしれない、などと勝手に思っています。ありがとうございました。 

20210731 上州バッカス 「日々雑感 W」  飯塚 俊男 寄稿

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